クラブチックでの経験が自分自身の財産に
慶應大学に在学していたころ、学生生活を適度に満喫しつつも、なんとなくもの足りなさを感じていた時に、高校時代の友人から、一緒にコンビを組んでお笑いの芸人をやってみないかという話がありました。彼とは、昔、学園祭で一緒に即席でお笑いコンビを組んだこともあり、当然、お笑いは大好きだったので興味本位ながら一つ返事で引き受けました。
負けず嫌いな性格から、どうせやるなら結果を残したいという思いから芸人という職業の基礎を学ぶため、養成所に入ることに。
入学金と学費を稼ぐため、時給の高いクラブで働くことを決め、クラブチックに面接に行きアルバイトを始めました。
ステージに立った時には、お店のマネージャーやアルバイトスタッフ、女性スタッフなど大勢で見に来てくれて、多少の照れはありましたが、とても励まされたのを覚えています。
卒業も近くなり、今後の進路に関して真剣に考えると、このままなんとなく、そこそこ名の知れた会社に就職するのにあまり魅力は感じなくなっており、かといってこのままお笑い芸人として成り上がることは現実的ではなく、実は自分の能力を活かし活躍できるのは、このクラブ業態ではないかと思い始めました。
それならば、この世界を極めてみよう。この世界で1番になって、クラブチックのような有名店を将来的には持ち経営してみるのもありではないかと考えました。
クラブやキャバクラというと、だらしない人たちの集まり、怖い、将来性のない職業など、ネガティブなイメージがあります。もちろんそういうお店もたくさんあると思います。
ですが、クラブチックはきちんとした会社組織であるということを知りました。
東京のクラブで長年TOPをキープし続ける事は並大抵のことではないと素人の僕でもわかります。
その経営理念や男性スタッフ、女性スタッフとの関係性、人が育つ環境づくりにとても魅力を感じました。店の経営に関わる仕事をしていくうちに、とても奥が深く、仕事に対する姿勢、人と向き合う姿勢、何百人のスタッフを束ねる力など、他では経験できないような事を多く学べ、身に付きそれが僕の財産となりました。
コミュニケーション力が活かせ、マネージャーとして人を教育、育成などのマネージメント力も身に付き、とてもやりがいを感じています。
仕事のレベルが高く大変ですが、クラブチックで更に人間力を向上させ、頑張っていこうと思っています。