こんにちは、ル・クラブ・ドゥ・トウキョウのソムリエ泉澤です。
ボローニャを出発しモデナを目指します。

あとで伺う予定でしたが、ランブルスコで有名なワイナリー「メディチ・エルメーテ」と約束が取れたため、急遽モデナを通り過ぎてレッジョエミリアとパルマの間にあるワイナリーに向かいます。

メディチ家はフィレンツェ郊外の大部分の土地を所有していた大地主の末裔で、赤いスパークリングワインで有名なランブルスコを数々生み出すトップワイナリー。
イタリアで初めて世界にワインを輸出した生産者、名実共にまさにランブルスコの歴史を変えた造り手です。

ランブルスコを造るブドウ品種は、19世紀末に56種類の品種が確認されており、現在ではその内の6種類の品種がメインとなっています。 メディチエルメーテでは主に4種類の品種をブレンドして造られます。

さて、訪問。 ワイナリーはレッジョエミリアとパルマの間、ガイダの近くにあります。 ワイナリーに着くと前オーナーのアルベルトが迎えてくれました。 着いたばかりでしたが、アルベルトの母親が作ってくれたエミリア・ロマーニャの伝統的家庭料理がならび、食事をしながら話をします。

アルベルトはとても親日家で、「日本が大好き、自分は日本人だ」と話しながら、 「ワインよりも日本酒を飲みながら日本語を教えてくれ」と言うので、何を教えたか覚えてませんが日本語講座が始まります。
楽しい日本語講座の後に、やっとワインが出てきます。

アルベルトが、「リラックス、まずは飲んでみてワインに語らせましょう。」
同じ人？なんかかっこいいな。
やっぱりイタリア人だな。

時々テイスティングをしながらワインを飲みます。
そして3種類のバルサミコ酢の味見をさせてもらいましたが、このバルサミコ酢がすごい！ 熟成期間が15年位のものと35年位、長いもので70年位のバルサミコ酢を用意してくれたんです！
70年熟成なんて初めて味見しましたが香りがすごい。
イタリア語で「バルサミコ＝芳香」ですね。 貴重な体験。すごかった。

食事が済んだらワイナリーの見学と近くの川に広がるブドウ畑の案内、少し歩いて先ほどのバルサミコ酢の熟成庫の案内。

熟成庫には100年を超えるものもありました。香りでクラクラする程。 バルサミコ酢を造る過程や熟成の仕方などの説明がありましたが、バルサミコ酢の説明は初めてだったのでとても楽しかった。
熟成年数で樽を次々と変えていくなんて知らなかった・・・。

ちなみに、25年熟成では、初めに使うブドウの量の1％しか残らないそうです。
さっき、アイスにかけてもらったバルサミコは約70年熟成！
贅沢・・・。
最後にワイナリーに戻ってお土産もらってメディチエルメーテを後にします。

ルクラでは、素敵な女性たちにクラクラしちゃってください！