六本木クラブチック
ソムリエ
平野 光志
こんにちは。六本木クラブチックの平野です。
映画「サンセット・サンライズ」を観ました。
楡周平の同名小説を原作に「正欲」の岸善幸監督と「ゆとりですがなにか インターナショナル」の宮藤官九郎が脚本を務め映画化したヒューマンコメディ。
主人公の西尾晋作を「Cloud クラウド」の菅田将暉、大家の関野百香を「八日目の蝉」の井上真央のほか、竹原ピストル、山本浩司、好井まさお、小日向文世、中村雅俊らが出演しています。
第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門で上映されました。
この映画の中にワインが出てきます。ワインだけではなく、アルコール飲料がどんどん出てきます。
お酒好きにはたまりません。(笑)
特にイカの塩辛と日本ワインが登場した時には私は個人的に心の中で拍手をしていました。
「うれしい~」という気持ちだけです。
イカの塩辛の発酵は乳酸菌などの複数の細菌の働きと、イカゴロと呼ばれる中腸腺に含まれる消化酵素によって自己消化が起こりアミノ酸が生成され、発酵します。
ワインも多くの有機酸を持つ発酵食品という共通点があるので、塩辛とワインは素材として、とても相性が良いんです。
この映画の中の日本ワインは白ワインでした。
白ワインはさっぱりした柑橘の爽やかな酸と果実味が感じられ、ミネラル感と後味にほんのりと塩味も感じられる味わいのフレッシュなタイプが特におすすめです。
合わないのは甘口タイプや果実味が強いタイプで樽がしっかり効きすぎてコクがあり過ぎるタイプなどです。
脚本家の宮藤官九郎でしょうか、それとも楡周平でしょうか、だいぶお酒が好きなようですね。(笑)
たいていイカの塩辛に合うのは日本酒だと言う人が多数ですからね。
そこで日本の白ワインというのは映画としては最高に面白かったです。またイカの塩辛は二日酔いの原因となるアセトアルデヒトを解毒する作用があるので二日酔いに効くと考えられています。
今日はこれからワインショップソムリエで日本のワインを買って飲もう。もちろんイカの塩辛と一杯!!