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Le Club de Tokyoソムリエ 泉澤 進也
こんにちは、Le Club de Tokyoの泉澤です。
リグーリア州の端、トスカーナ州にほど近い ラ・スペツィアのホテルに荷物を置きチンクエテッレに向かいます。
せっかくならと、少し寄り道になるけど船で行ったほうがいいとおすすめされた「ポルトヴェーネレ」に行ってきました。
船、大正解!
ポルトヴェーネレは訳すと「女神の港」となる素敵な町。
青く美しい海と港の風景、ひしめき合うカラフルなパステルカラーの家が建ち並ぶとてもかわいい佇まい。
周囲の景観との溶けあい方はまるで絵画のような絶景。
これは船で行かないと見れませんでしたね。
で、やたらと猫が多い。
なので猫好きにもおすすめです。
海岸沿いにはカフェやレストランが立ち並び、崖には世界遺産のサンピエトロ教会。
黒と白の縞模様の外観が珍しかったですが、なんと内部まで黒と白の縞模様というなんとも不思議。
さて、チンクエテッレへ。
まずは最東の町リオマッジョーレへ向かいます。崖沿いに作られた駅なので、トンネルを歩いて町まて行きます。
トンネルを抜けたらかわいい町並みとたくさんの観光客。
標識を頼りに愛の小道「アモーレ通り」から隣町のマナローラまで歩きます。
愛の小道は海岸沿いの散歩道なのですが、途中にあるトンネルには愛を語る落書きや、ギターを弾いている人、音に合わせて踊る老夫婦と穏やかで素敵でした。
マナローラにはシャケトラ博物館を目当てに来たのですが、「え?ここでいいの?」ってくらいの小さな入口と、中に入ってもすぐに見終わるほど小さな部屋にシンプルな展示。
わざわざ行くほどおすすめはしませんが、それでも地方名産の高級甘口ワインの歴史が学べますので興味のある方はぜひ。
近くのカフェで教えてもらったワイナリーを目指し、坂道を歩いてヴォラストラへ
ここに教えてもらった「ルチアーノ・カペッリーニ」というワイナリーがあるはずなのに?無い?
村の人に聞いてもワイナリーはないと言われながらやっと見つけたルチアーノ。
私達が行った時にはまだワイナリーとしてではなくブドウ栽培農家として自家用ワインを造っている時でしたので聞いてもわからないわけです。
「ルチアーノ・カペッリーニ」は当時、7代にわたりブドウ栽培農家をしていましたが、この数年後に現当主のルチアーノがワイナリーを設立し、今でも小さいながらこの地のワイン造りとは一線を画した魅力的なワインを生み出しています。
突然の訪問にも関わらずルチアーノには親切に応対していただき、ワイナリーを探して迷った話をしたら笑い飛ばされました。(笑)
断崖絶壁にあるブドウ畑へ案内してくれて、厳しい環境での作業の話を聞きながら畑の下にあったテーブルへ移動。
シンプルな料理と自家用の白ワインを飲みながら母親へのリスペクトなどの話を聞きながら、帰りにはワインのお土産まで持たせてくれる優しい人でした。
ルチアーノにもらったワインはヴェルメンティーノ種の白ワイン。
ルクラにもヴェルメンティーノありますよ!
ここからマナローラへ戻ります。たくさん歩きました。