『リグーリア州』~イタリア紀行23~
Le Club de Tokyoソムリエ 泉澤 進也
こんにちは、ル・クラブ・ドゥ・トウキョウの泉澤です。
バローロのサッフィーリオを出発してから、昔から今でも素晴らしいバローロを造り続ける生産者を訪問しながら次はリグーリア州へ。
ジェノヴァを州都に世界遺産としても知られる絵葉書を見るようなチンクエ・テッレ(5つの土地)、色彩豊かな港町のポルトフィーノなどがあります。
リグーリア州のワインは生産量こそ少ないですが明確な個性を持つ、とても魅力的なワインが造られています。
ブドウ品種は土着ばかりで、ボスカ、アルバローラ、ヴェルメンティーノ、ピガート、ロッセーゼなどがあります。
特に白ワインが素晴らしく、ピガートやヴェルメンティーノというブドウから、香り高く爽やかな果実味とハーブや柑橘のニュアンスを持つワインが造られ、ロッセーゼからは軽い飲み口でチャーミングな赤ワインも造られています。
中でも、ブドウを陰干しにして造られる「シャケトラ」という希少なデザートワインは博物館までありました。
まずはジェノヴァへ。
ジェノヴァといえばバジルの効いた緑色のパスタ「ジェノベーゼ」は外せません!
紋章入りのパスタ「コルツェッティ」も食べたい!
でも、「ペスト・ジェノベーゼ」「ペスト・バジリコ」と頼まないと緑色のパスタジェノベーゼは食べられません。
今でも「ジェノベーゼ」と頼むとナポリの名物料理、玉ねぎを敷きつめた上にスネ肉やモモ肉をのせて炒め煮のような日本人のイメージとはまったく違う料理が出てきますのでご注意を。
フラリと入ったお店のおすすめは、イワシのマリネと手長エビのパスタ、そしてペストバジリコ。
おすすめするだけあり、とても立派な手長エビ。
魚にも肉にもペスト・バジリコがついてきます。
リグーリアでは魚介も肉も豊富ですが、どこにいってもペスト・バジリコとイワシのマリネばかり食べさせられた思い出があります。(笑)
チンクエ・テッレはホテルの値段が高いので、ジェノヴァからチンクエ・テッレを抜けてトスカーナ州近くのラスペツィアまで行き、荷物を置いてからチンクエ・テッレに戻ります。
ちなみに、電車が便利ですし早いです。
チンクエ・テッレの車掌さんや駅員さんが女性しかいないのかな?と思うほど女性が多く活躍している珍しい地域でした。
お店にもデザートワインのご用意がありますので、Le Club de Tokyoの美女たちと一緒に甘美で濃密な時間をお過ごしになってみてはいかがでしょう。
次回、チンクエ・テッレ編へ。