<< 映画の中のワイン・第101章 >>
六本木クラブチックソムリエ 平野 光志
こんにちは。六本木クラブチックの平野です。
映画「美食家ダリのレストラン」を観ました。
画家サルバドール・ダリの住むスペインの海辺の町を舞台に若き天才シェフによる革命的なレストランの誕生を描いたドラマです。
スペイン製作です。1974年、フランコ政権末期のスペイン。大都市バルセロナの一流フレンチレストランを追われた料理人フェルナンドとその弟アルペルトは、友人フランソワの伝手で海辺の街カダケスにやってきます。
彼らを迎え入れたのは海洋学者ロラとその父でレストラン「シェルレアル」を営むジュールズ。
この街に住む画家ダリを崇拝するジュールズはいつかダリにディナーを食べてもらうことを目標にありとあらゆる無謀な試みに挑戦し続けていました。
そんな彼らの存在は、フェルナンドの料理の世界に唯一無二のインスピレーションをもたらしていきます。
イバン・マサゲがフェルナンド、ホセ・ガルシアがジュールズを演じています。
監督・脚本は、ダリや伝説的レストラン「エル・ブジ」についてのドキュメンタリー映画を手がけた実績を持つダビッド・プジョルです。
とにかくこの映画は食事もそうですがワインがどんどん出てきます。
スペインが舞台ですからスペインワインだと思いますが、いっぱい出てきます。それを海辺の街で飲んでいるシーンが多かったですね。
ブドウ栽培面積世界第1位、輸出量第2位、生産量第3位に君臨するワイン大国スペインには、安旨ワインから、有名高級ワインまでありますが、最近飲んで特に美味しかったのが、スペイン北部地方にあるエブロ川流域に広がるスペインを代表する赤ワイン産地ラ・リオハ州の「ARVUM BODEGAS ESCUDERO(アルヴム・ボデガス・エクスデロ)2005年」。
リオハで4代続くワイン蔵でヴァルサクロ家が造るモダンタイプのリオハ産赤ワインです。
ヴィダウと呼ばれる高樹齢の畑から採れるブドウを100%使用しています。
複雑味と凝縮感に溢れる赤ワインで人気商品なのでこれを読まれている頃にはもうないかも知れません。