『イタリア随一』〜イタリア紀行20〜
Le Club de Tokyoソムリエ 泉澤 進也
こんにちは。Le Club de Tokyo ソムリエの泉澤です。
ネイヴェのブルーノ・ジャコーザをあとにしてアルバに戻ります。
イタリアで「王のワイン、ワインの王」とも称される偉大なワインの銘醸地バローロに行きます。
バローロはピエモンテの代表的なブドウ「ネッビオーロ種」100%で造られます。
イタリア随一の高貴品種とも知られる品種でピノ・ノワールに似た、アロマティックで華やかな味わいのワインを生むことが特徴です。
イタリアを代表するワインであり、ネッビオーロ種の表現として最高の産地。
バローロに指定されるランゲ丘陵に11の村が認められており約1000の生産者がいますが、主要地域としては「バローロ5大産地」と呼ばれる5つの産地に分けられます。
バローロでも村ごとに個性があり、テロワールをより反映しようと単一畑から造られるクリュバローロが注目を集めています。軽く主要産地別の特徴をご紹介。
◎カスティリオーネ・ファレット
独自の土っぽさをもつ力強さとフィネスをもつ豊かなスタイル
◎セッラルンガ・ダルバ
凝縮感のしっかりとした力強い骨格を備えるタイプ
◎モンフォルテ・ダルバ
しっかりとした果実味をもちパワフルで濃密なタイプ
◎バローロ
最も調和のとれた典型的なスタイル
◎ラモッラ
香り高くエレガンスに溢れる優美なスタイル
ひと言でバローロといっても様々なスタイルがありますのでお好みのバローロがあるかと思います。
そして、ル・クラブ・ドゥ・トウキョウにもバローロがあります。
カゼッタ・バローロ・カーゼネーレはラモッラで造られる単一畑のワイン。
ストラクチャーのしっかりとしたアルコール度の高い長期熟成タイプでバローロらしさを楽しめます。機会がありましたら是非お試し下さい!
バローロ5大産地をご紹介させていただきましたが、近年では温暖化の影響もあり注目度の上がっている6番目の産地があります。
バローロ南西に広がる ノヴェッロ村。
フレッシュでエレガントなタイプのバローロが楽しめます。
中でもバローロ村との境界に広がるラヴェーラが注目されていますので、まだあまり見ることはないかもしれませんが見つけることができたら先取りですね!