『銘醸地ピエモンテのブドウ品種』
〜イタリア紀行19〜
Le Club de Tokyoソムリエ 泉澤 進也
こんにちは。Le Club de Tokyo ソムリエの泉澤です。
イタリアの中でもピエモンテは有名産地であり、とても重要な地域なので、今回はそのピエモンテを代表するブドウ品種についてお話しさせていただきます。
白ワイン用のブドウでは、「コルテーゼ」。
有名ワインなガヴィの品種。今では使ってはいけないと言われるガヴィ・デ・ガヴィを造るブドウです。
「アルネイス」は、へそまがり、いたずらっ子という意味があるらしいですが、品種の意味あいとは違って爽やかで美味しいです。
「モスカート」は、フランスでミュスカ、英語読みだとマスカットですね。甘味がありアロマティックで弱発泡性の白ワインやスパークリング、デザートワインも造られます。
アルコール度数も低いので味わい含めて女性に好まれるワインでしょう。
赤ワイン用ですと、「ネッビオーロ」は、霧を意味するネッビアが語源と言われます。
しっかりとしたタンニンときりっとした酸味があり、熟成したネッビオーロはよくトリュフに例えられたりします。
「バルベーラ」は、生産性が高くピエモンテのブドウ栽培の約半数はこのブドウ。
酸味のあるブラックベリーみたいなワインが多い印象ですが、飲み口きれいです。
「ドルチェット」は、イタリア語のドルチェ、甘いイメージが沸きますが実は栽培されていた丘の名前からつけられたブドウ品種でフルーティーでコクのあるワインが多いですね。
ピエモンテでは単一品種で造るワインがほとんどになりますので、品種ごとの違いなども楽しんで頂けたらなと思います。
それでは、同じジャコーザでもブルーノ・ジャコーザへ訪問です。
「ブルーノ・ジャコーザ」と言えばアンジェロ・ガイヤと並ぶバルバレスコの二大巨頭であり、ジャコモ・コンテルノと共に伝統派の双璧。
ジャコーザ家はランゲ地区で当時3代にわたりワイン造りに携わっており、ブルーノは13才からワイン造りを教わり、1961年に初めて「ブルーノ・ジャコーザ」をリリース。
リゼルヴァクラスの赤ラベルと呼ばれるワインはバローロのロマネ・コンティとも評される程で良年しか造られない憧れのワインです。
娘のブルーナが1982年にワイナリーに参加し1991年からワイン造りを行い、今では4代目としてブルーノの後を継いでいます。
イタリアを代表する産地なので、ブドウ品種の話で長くなってしまいましたが、次回こそ思い出のジャコーザの話を!