『イタリアきっての美食とワインの郷』
〜 イタリア紀行16 〜
Le Club de Tokyoソムリエ 泉澤 進也
こんにちは。Le Club de Tokyo ソムリエの泉澤です。
「イタリアワインの王様」と称えられるバローロ。
ずっと行きたかったそのバローロに行けそうな時間がとれましたので今回はピエモンテ州へ。
バローロと並び「女王」バルバレスコ擁する高級ワイン産地として知られていますが、その他にもバラエティ豊かで魅力的なワインと伝統料理が数多く存在しています。
そのピエモンテは「山の麓」を意味する言葉でほとんどが山と丘で平地は3割位しかない州です。
長年この地を支配していたサヴォイア王家がフランスのサヴォア地方の出身であった事からも、ピエモンテの文化にはフランスの影響を強く受けたものが多くイタリアの他の州とも人種が違うとも言われています。
でも、だいたいは親切で優しい人々でしたが。
まずはウディネを出発し、ピエモンテの北部にありますガッティナーラ地区を目指します。
街自体はとってものどかでただの田舎です。中心部に行ってもやっぱりのどかな町並み。
なんだか有名らしい塔がありますが観光客も見なかったくらいの街です。
そんなガッティナーラでの目的はワイナリーの「ネルヴィ」。
1906年創業でガッティナーラでは最も古い歴史をもつワイナリーと言われていて、ガッティナーラと言えば「ネルヴィ」と言えるほどのワイナリーです。
でも、タイミングが合わず訪問出来ませんでした・・・。
当時のんだ時はわたしもソムリエ見習いみたいなものでしたのでピノノワールだと思ったくらいの味わいでブルゴーニュ好きの方にもおすすめできます。
今でも機会があれば訪れてみたいですが、今のオーナーはロベルト・コンテルノ氏が2018年に買収し、「ネルヴィ・コンテルノ」として新しいスタートを切っていますのでだいぶスタイルも違うのかなと思います。
バローロのトップクラス生産者の評価を得ている「ジャコモ・コンテルノ」は、近代的な設備を使うことでも知られていますが、私が近代的設備というと思い出すのは、カリフォルニアのオーパスワンワイナリーを直に見た時です。
いろんなワイナリーを訪れてきましたがこんなワイナリーがあるのかとびっくりしたほどで、しかも綺麗!
ガッティナーラでの目的も果たせないまま次は州都トリノへ向かいます。
腹ごしらえでた目についたレストランに寄り道。
そういえば、このレストランには馬肉を使ったメニューがたくさんあって、その中でも塩、レモン、オリーブオイルだけのとてもシンプルな馬肉のカルパッチョがすごく美味しくて、おかわりをして3人で3皿を注文したくらいみんなで絶賛。
次回のピエモンテ州都・トリノ編は美食の街としても有名ですのでレストラン巡りお届けします!