<< ワインの水先案内係 >>
GINZA CLUB CHICKソムリエ 加藤 健
はじめまして、銀座クラブチック ソムリエの加藤です。
銀座CHICKに来て早3ヶ月、日々楽しさと忙しさの中に身を置く生活にもようやく慣れてきました。
私がソムリエの呼称資格認定試験に合格したのは今からもう34年も前の1990年。まだソムリエと名乗っても、「???」としか反応が返って来なかった時代です。
当然インターネットもまだ普及しておらず、ワインの勉強をするためには本屋を探しまくっては数少ない文献を探し出し、ヒュー・ジョンソンのポケットワインブック片手にフレンチレストランやワインショップを渡り歩かなければなりませんでした。
当時日本の航空会社に勤務していた私は客室サービス担当の総合職で、チーフパーサーとして主に国際線のファーストクラスやビジネスクラスのサービスを担当していました。
20年の勤務での総飛行時間は10,566時間。後に機内食の企画・買い付け、機内搭載のワインの企画・選定・調達などを担当することになった貴重な経験も偏にソムリエの呼称資格を取得できたおかげです。
そんな職業に恵まれさまざまな国を飛び回っていましたが、月一回のニューヨークやパリ滞在時には昼はWest 57 wineやNICOLAS、FAUCHONなどのワインショップに足繁く通い、
店員さんと仲良しになってはしこたまワインを試飲させてもらい、夜はなけなしのお給料から大枚をはたいてミシュランレストランに通い、ソムリエさんと仲良くなってはこれまた他のお客さまの残り物のワインを飲ませてもらったりと、まさにワイン漬けの日々を送っていました。
まだソムリエ教本の厚さもそんなにボリューミーではなく、取り扱う生産国の数もいまの1/3ほどしかありませんでしたから、ソムリエの呼称資格をとるために必要なワインの知識の情報量は今ほど多くなく、 その代わりに自己投資をして飲んだワインの経験値を1本でも多くしていきたいというような感覚だったと思います。
私の得意分野はワインの世界への『水先案内人』。
後に数千名のCAさんを空飛ぶソムリエとして世に送り出して来た経験を活かし、親しみやすい言葉で皆さまをワインの魅惑的な世界へお連れできるようご案内いたしますので、次回ご来店の際にはぜひお気軽に声をおかけください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。