<< ワインにまつわることわざ・名言集 >>
THE SUITEソムリエ 鈴木 昌武
皆さん、こんにちは。THE SUITE ソムリエの鈴木です。
今回はいつもと少し趣向を変えて、ワインの本場フランスにはたくさんのワインの名言やことわざがありますので、ご紹介させていただきます。
まずは、恋に巧みなフランスらしく、「ぶどう畑と美人は手がかかる」
Les vignes et les jolies femmes sont difficiles a garder.
次もフランスらしく皮肉たっぷりのことわざ。
「可愛気のない美人は、劣化したワインのようなものだ」
Beaute sans bonte est comme vin evente.
きっと、凄い美人(凄い銘柄のワイン)なのに、性格の悪さ(保存の失敗)で台無しになってしまっているのでしょうね。(笑)
一方で良いワインは、人生や仕事の原動力というものとして、
「美味しいパンとご馳走、それに旨いワインがあれば医者いらず。」
Avec bon pain,bonne chere et bon vin, on peut envoyer promener la medecine.
「美味しいパンとよい酒があれば、いい道ができる。」
Bon pain et bon vin et tu feras un bon chemin.
「肉は身体を作り、パンは腹を満たし、ワインは踊りを躍らせる。」
La viande fait la chair,le pain fait le ventre et le vin mene la danse.
というものもあります。
また、「我思う、ゆえに我あり」という名言で知られる17世紀に活躍した哲学者のデカルトは、ワインの名産地ロワール地方の出身ということもあり、「私は飲みながら考え、考えながら飲む」という言葉も遺しています。
「我思う」の原動力は、実はワインであったのかもしれません。
滅菌醸造法を普及させ、ワインという飲み物全体の品質向上に貢献した細菌学者のパスツールは、ワイン業界の恩人ともいうべき人物ですが、こんな名言を遺しています。
「一本のワインボトルの中には、全ての書物にある以上の哲学が存在している。」
発酵食品であるワインには、人の目に見えない不思議が満ち満ちているという意味があり、隣同士の畑であっても味わいがまったく異なる、などということもあり得るワインの不思議を鑑みると一層含蓄深く感じられます。
ことわざにもある、「真実は、ワインの中にある」 La verite est dans le vin.ということでしょう。
ナポレオン・ボナパルトは、シャンパーニュを大変好み、「シャンパーニュは、勝利の時には飲む価値があり、敗北の時には飲む必要がある。」という言葉を遺し、人生の辛いシーンにこそ、美味しいワインはあってほしいと望んでいました。
「パンの無い家は悲しみに暮れるが、ワインがない家なら死んだ方がマシだ」
Une maison sans pain fait pleurer’une maison sans vin fait mourir.
「酔うことができるならば、酒壜はどうでもいい」
Qu’importe le flacon pourvu qu’on ait I’ivresse.
はさすがに行き過ぎ感がありますね。(汗)
皆さんの気に入った名言はありましたでしょうか?
お酒を飲む機会が増える季節になってきましたが、ワインにまつわることわざを思い出しながら、ぜひ美味しいお酒をお楽しみください!