『イタリアの踵』~イタリア紀行11~
Le Club de Tokyo ソムリエ 泉澤 進也
こんにちは。『ル・クラブ・ドゥ・トウキョウ』ソムリエの泉澤です。
今回は南イタリアのプーリア州。
イタリア南東部に位置するプーリア州は、長靴の形で例えるとちょうど踵の部分になります。南北に細長い地形で、両側はアドリア海とイオニア海の2つの海に挟まれ、海岸線の長さは830kmもありますが、東西の幅はたたの50km程しかなく車で1時間足らずで横断出来できてしまいます。
プーリアは土地の高低差が少なく、オリーブオイルやトマト、小麦栽培が盛んでイタリアの穀倉地帯とも呼ばれています。また新鮮な魚介類も獲れ、ワインはイタリアで初めて造られた地域だと言われています。
赤ワインは、プリミティーボ種、ネグロアマーロ種、ネーロディトロイア種。白ワインは、フィアーノ・ミヌートロ種、ボンビーノ種、ヴェルデーカ種などから造られることが多いです。
世界遺産もたくさんあり見所満載のプーリア州。州都バーリを拠点にいろんな場所へ行ってきました。
まずはアルベロベッロ(美しい木という意味)で電車を降ります。
ちなみに世界遺産の白川郷と姉妹都市らしいですね。
ここはトゥルッリという白い漆喰塗りの壁にとんがり屋根が特徴的な住居が建ち並び、旧市街には約1500件ものトゥルッリがあると言われています。
旧市街の聖メディチ聖堂から通りを進むとカーサダモーレがあるポポロ広場。
ここからプレビシート広場方面へ歩くとトゥルッリが並ぶきれいな眺めを一望できる展望台。この辺りのトゥルッリはレストランやお土産屋さんが多く、少し歩くと双子のトゥルッリや2階建てのトゥルッリなど珍しい造りのものもあります。この珍しいトゥルッリはやはり観光客が多いからか裏庭まできれいに管理されていました。
近くに古いワイナリーがあったので行ってきました。
崖の岩を削り、トンネルのようになっている場所をセラーにしている所で赤ワイン、白ワインを生産していますが、歓迎されてないのか?なぜか白ワインを一種類だけ出され、セラー見学で終わり。
白ワインは爽やかで美味しかったのですがなんだか寂しい。
アルベロベッロからレッチェ行きの電車があるとのことでレッチェを目指しましたが、イタリア人が一緒なのに迷いまくり、駅員は適当で大失敗。
今も変わってないようなら皆様はアルベロベッロからレッチェに行くのはやめた方がいいと思います。
それでもなんとか、白亜の街、バロック建築の街、南イタリアのフィレンツェと称される街、トレント半島最大の都市レッチェに着きました。
このレッチェとオトラント観光ではトラブルが続出しましたが、その話は次回に!