魅力溢れる文化・食の宝庫
Le Club de Tokyoソムリエ 泉澤 進也
こんにちは。Le Club de Tokyoの泉澤です。
今回は、イタリア紀行の第6弾。
住んでいたのがフリウリなので北イタリアばかり書いてきましたが、一緒に働いていた数人でシチリア旅行中に寄り道したカンパーニャでの話です。
カンパーニャと言えば州都ナポリを筆頭に見所満載の観光地で、色んな所に連れていってもらったのでお伝えしたい場所が多すぎましたので、2回に分けさせていただきます。
カンパーニャ前編となる今回は「食とワイン」。
イタリアでコーヒーといえばエスプレッソ。エスプレッソの発祥の地がナポリですね!
他にも特産品や食べ物もたくさんあります。
カルツォーネやモッツァレラ、カプレーゼ、ピッツァ(ピザだとカーナのピサの斜塔を指す言葉になります。)、アクアパッツァ、ババなどなどドンドン出てきます。
中でも思い出深い食べ物は、1人での自由行動の時にバールで食べたモッツァレラ・ブッファラ!
何カップ?ってくらい大きなモッツァレラ。(笑)
しかも、チーズが苦手な私には大きすぎて食べ切れないと思っていましたが、岩塩とオリーブオイルだけのシンプルなモッツァレラがすごく美味しくて今でも忘れられない味わいです。
他にも色々と食べましたが、あのモッツァレラは大切な思い出です。
もちろんワイン産地としても有名ですが、観光客が多すぎるため、州内のワイン消費量が生産量を上回るほどにどこにいってもワインが飲まれています。
ワインも古代ギリシャから伝わる土着品種が多く、あまり聞き慣れないブドウから造られていますが、内陸部のアヴェッリーノでは古代ローマ人が「最も偉大なワイン」と称賛し、フランスボルドーワインと比べられるようなワインが造られてきました。
今では濃厚で力強い味わいの赤ワイン品種アリアニコから造られるタウラージや、ミネラルに富んだ力強い白ワイン品種グレコから造られるグレコ ディ トゥーフォや華やかな香りを持つ優美な白ワイン品種フィアーノから造られるフィアーノ・ディ・アヴェッリーノは南イタリアを代表する高品質なワインとして有名です。
他にもピエディロッソ種から造られるラクリマ・クリスティなんかは聞き覚えのあるワインですね。
バールなどでは、ピエディロッソの赤ワインやコーダディヴォルペから造られる白ワインが良く飲まれていました。
カンパーニャ州は素敵な場所です。
次回はナポリから始まる観光の話をしたいと思います。