映画の中のウイスキー
～バランタイン～

映画『犯罪都市 THE ROUNDUP』を観ました。
「新感染ファイナル・エクスプレス」、「悪人伝」のマ・ドンソクが主演を務めた2017年製作の映画「犯罪都市」の続編で、型破りな犯罪組織を相手に繰り広げる壮絶な戦いを描き、韓国で大ヒットを記録したクライムアクションです。

この映画にワインを飲むシーンは出てもボトルは出てきません。
出てくるのはバランタイン30年のウイスキーです。

最後のシーンで乾杯する時に出てきます。
バランタインはブレンデッド・ウイスキーですので、複数の蒸留所の原酒（キーモルト）をヴァッティングして、さらにグレーンウイスキーをブレンドして造られています。

使用されているキーモルトは、1937年に2代目マスターブレンダー、ジョージ・ロバートソンの指揮の下、7つが選ばれました。
アードベック、オールドプルトニー、グレンカダム、グレンバーキ、スキャパ、バルブレア、ミルトンダフで、これらはバランタインの魔法の7種とも呼ばれています。
どのキーモルトも非常に個性がありますが、あくまでメインとなるモルトで、他にも数十種類の原酒がブレンドされています。

原酒の巧みなブレンドで複雑で奥行きのある味わいを実現しています。
その比率はマスターブレンダーによって決められますが、レシピは企業秘密です。

「ザ・スコッチ」と呼ばれ、世界的に有名なバランタイン17年は、1937年にマスターブレンダー、ジョージ・ロバートソンが造りましたが、80年以上経った今もその極秘レシピはほとんど変えられていないようです。

そして、バランタイン30年ですが、32のモルトと5種類のグレーン原酒をブレンドした30年ものの贅沢なボトルで、最上位のラインナップとなります。
口に含むとシェリー、ビターチョコレート、あんず、ドライフルーツのような甘味が絶妙なバランス感覚で迫ります。
そして円熟した樽香の余韻が長く続きます。

飲み方はストレートでよし、少しづつ加水しながら変化を楽しむのも良いと思います。なかなか飲めない一品です。
クラブチックの美女たちと一緒に飲むと、さらに美味しく感じていただけます！（笑）