現代テクニックと流行を取り入れた至高の贅沢品

ザ・スイートソムリエ 鈴木 昌武

皆さんは、通称「アルマンド」の略称で呼ばれる『アルマン・ド・ブリニャック』をご存じでしょうか。

21世紀の変わり目に、シャンパーニュキャティアは新しいウルトラプレステージシャンパーニュプロジェクトのための準備をはじめ、『アルマン・ド・ブリニャック』ブリュット・ゴールドの最初のボトルは、2006年にフランスのセラーから出荷されました。

その後、シャンパン製造業者である１２代目当主ジャン・ジャック・キャティアと１３代目アレクサンドルは、先祖代々250年以上にわたり家族でブドウ栽培を行ってきたこの地において、最高品質よりもさらに質の高いシャンパンを作ることを目指して、アルマン・ド・ブリニャックの高級キュヴェを手掛けています。

アルマン・ド・ブリニャックを製造する過程では、わずか１８人から成る熟練した職人達が、ブドウを搾るところからワインがセラーより出荷されるまで、すべての作業を手掛けます。

可能な限り最高のシャンパンを生産するため、キュヴェプレスでの一番搾り、かつ、最も新鮮な部分のみを使用するのが、アルマン・ド・ブリニャックの特長。

細心の注意を払い選び抜かれたブドウにより、搾られた果汁の味が、生き生きとしてフルーティ、柔らかな舌触りとバランスの取れた酸味になります。

アルマンド・ブリニャックのシャンパンで独特なのは、ヴィンテージトリオをブレンドすることです。
三度の異なる収穫からそれぞれ特徴のあるブドウを集め、ブレンドを重ねることで、このシャンパンに強烈な個性が与えられています。

ボトルは金属でコーティングされており、フレンチピューターが手作業で施され、よく磨かれています。
ワイナリーでは、一時間に一人あたり20本のボトルしか完成できないため、同じボトルは2本と存在しません。

世界著名な評論家やソムリエたちが集結して、ブラインドテイスティングにて評価が下される「100 Best Champagne For 2010」において著名なシャンパーニュたちを抑えて、アルマン・ド・ブリニャックは世界ランキング1位を獲得。
このランキングによってアルマン・ド・ブリニャックの人気はさらに不動のものとなりました。

桃やアプリコットなどの核果実、花の香りを主体に、ブリオッシュ、ヴァニラ、トーストが絡む華やかなアロマと洗練された口当たりで、泡はきめ細かく、口中では甘味を感じますが、後味はドライで長い余韻が楽しめる「ゴールド」。

そして、赤い果実のフレッシュな香りに、スモーキーでスパイシーなニュアンスが感じられ、フレッシュで凝縮した果実味が魅力的で、長く、シルキーな余韻が楽しめる「ロゼ」。

老舗ながらの高い技術を生かしつつも、現代のテクニックや流行を取り入れた至高の贅沢品といった位置付けです。
そのゴージャスな見た目と相まって、世界中のセレブリティから圧倒的な人気を誇っているアルマンドを皆さんもクラブチックグループの華やかな女性達と楽しんでみてはいかがでしょうか。