映画の中のワイン・第８７章

映画『コンフィデンスマンＪＰ・英雄編』を観ました。
2018年4月期のテレビドラマから始まり、2019年劇場版として『コンフィデンスマンＪＰ・ロマンス編』、2020年映画第2弾『コンフィデンスマンＪＰ・プリンセス編』、そして待望の第3弾となります。

監督、田中亮、脚本、古沢良太、出演、長澤まさみ（ダー子）、東出昌大（ボクちゃん)、小日向文世（リチャード）、小手伸也、江口洋介、松重豊、瀬戸康史、城田優、生田絵梨花ほか。

この作品は、古沢良太の脚本がよく出来ていて、まったく先の読めない騙し合いが最後まで続きます。
今回の映画の中で莫大な財を成し引退したスペイン人のマフィア役で城田優が出演していますが、いつもワイン片手に飲みまくっています。

舞台は、地中海のイタリア・シチリア島の南にある小さな島国マルタ共和国の首都ヴァレッタです。
16世紀に聖ヨハネ騎士団によって建設された歴史に彩られた街です。

1980年より、街全体がユネスコの世界遺産に指定されています。
東京23区の半分の大きさで、マルタの名物は「うなぎ料理」です。
煮込み料理やパスタなど、いろいろな調理法のメニューがあります。

また、島国ですから新鮮なシーフードがあり、絶品のトマトベースのタコのシチューや、近くのゴゾ島で作られている名物「ゴゾチーズ」と採れたての野菜をたっぷり使った「ゴゾ風キッシュ」など、他にもマルタ伝統のお菓子もいろいろあります。

マルタで栽培されているブドウ品種は、ゲレザ（赤）とイルゼンティナ（白）の2つの固有種といくつかの国際品種があります。
代表的なワイナリー、マルソヴィンとカサール・デ・マルタは、マルタの伝統的なスパークリングワインでシャンパンと同じ製法で造られる本格派。

2004年のＥＵ加盟後、関税撤廃により高品質ワインの生産に注力。最近ではマルタワインの需要が大きくなり、いくつかのワイナリーは輸入されたブドウを使いたがっています。
理由はマルタの観光地や住居が増えてきて、農業ができるエリアが限られているかららしいです。

この映画の中で城田優は財を成した元マフィア役の設定ですから、せめて空輸させてきた5大シャトーぐらいは飲んでほしいです。デキャンタして飲んでいたワインもありましたし、「007」のようにエチケットを“わざと”見せてほしかった。（笑）