映画の中のブランデー　～レミーマルタン～

六本木クラブチックソムリエ 平野 光志

2018年の映画『孤狼の血』の続編。『孤狼の血 LEVEL2』を観ました。
前作に続き監督は白石和彌、主演は前作で助演の松坂桃李。
共演は鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、早乙女太一、斎藤工、中村梅雀、吉田鋼太郎、滝藤賢一、中村獅童などです。

前作から3年後が舞台。広島の架空都市、呉原市の裏社会を治めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡のその後の姿が原作にはない完全オリジナルストーリーで描かれています。
特に今回は上林成浩役の鈴木亮平と日岡秀一役の松坂桃李との掛け合いが面白いですね。

前作は役所広司の存在感で圧倒されましたが、今回の作品はこの二人で出来上がっていると思わせるぐらい上出来です。
興味ある方はこのあと映画館でどうぞ。（笑）

さて、この映画の中で組事務所でブランデーを飲んでいるシーンが出てくるのですが、ブランデーの銘柄までは見せていません。
ただ、瓶の形や色などからレミーマルタンＶＳＯＰだと思われます。
ブランデーといえば、一般的にはブドウをアルコール発酵させたものを蒸留して造られるグレープブランデーがよく知られるところですが、実はブドウのみならず、フルーツを蒸留して造られるお酒の総称です。

グレープブランデーの大半は、ウイスキーと同じように樽で長期熟成されており、琥珀色に色づいているのが特徴です。

ではブランデーの一種、コニャックはどうか？
定義としては、

1. フランスのコニャック地方で栽培されたブドウのみを原料とする。
2. 伝統的な蒸留器を用いて単式蒸留を2回行う。
3. フランスの指定地域のオーク材を使用した樽で2年以上熟成させる。
4. アルコール度数40度以上で瓶詰め販売する。

このコニャック界の有名ブランドが『レミーマルタン』なのです。
ヘネシーと双璧をなす二大ブランドの一つです。
レミーマルタンＶＳＯＰはコント4（4年以上熟成）ですが、クラブチックでは、平均熟成10年から37年の300種におよぶ原酒をブレンドした、より上質なコント10（10年以上熟成）のレミーマルタンＸＯを扱っています。
ベルベットのような滑らかさ、リッチで長い余韻を美女と一緒にいかがですか?(笑)