映画の中のウイスキー 〜マッカラン50年〜

公開延期が発表されていた『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』の日本公開日が11月20日に決定しました。

本作は、日系アメリカ人のキャリー・ジョージ・フクナガ監督がメガホンを取ったシリーズ第25弾。
ジェームス・ボンド役は今回が最後と報道されるダニエル・クレイグをはじめ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、レア・セドゥ、ベン・ウィショーら豪華キャスト陣が顔を揃えました。

久しぶりに公開日前に昔の作品を何作か観直しました。
懐かしいですね。

ジェームス・ボンドは光り輝くキャラクターです。
愛飲するお酒はウオッカベースのドライ・マティーニ。それもシェイクした、いわゆる「ボンド・マティーニ」。それとシャンパン。

初代007のショーン・コネリーのドン・ペリニヨンから始まり、ロジャー・ムーアが３代目ボンドとしてデビューした８作目「007死ぬのは奴らだ」以降はボランジェ・グラン・ダネのヴィンテージものが主になっています。
では、ウイスキーはどうか。

原作者のイアン・フレミングはスコットランドの名門出身で、イギリス海軍情報局での自らの体験をボンドに投影させ、ボンド自身もスコットランド人の父とスイス人の母を持つという設定になっていて、つまりスコットランド色がやたら濃いのです。

当然、スコッチ・ウイスキーに惚れ込んでいると私は思っていたのですが、実はバーボン党だった事が分かりました。

これまで制作された007映画でウイスキーを口にしたのは9回だけで、そのほとんどがバーボン。
スコッチが出てくるのは2回のみ。「007スカイフォール」で初めて愛飲するスコッチの銘柄が判明します。
なんとマッカランの50年物。シングルモルトの超逸品。
50年物にしたのはボンド映画誕生50周年にかけていたからだと思われます。

バーボンは唇を湿らせるといった感じで軽いノリです。
さすがにマッカラン50年はチックにはありませんが、12年物と18年物はあります。

ジェームス・ボンドの気分で、ボンドのように美女と一緒にマッカランを飲んでみてはいかがでしょうか。（笑）