映画の中のワイン・ブランデー編
六本木クラブチックソムリエ 平野 光志
伝説の殺し屋の活躍を描いたヒット作、『ジョン・ウィック』シリーズの第3弾『ジョン・ウィック パラベラム』を観ました。
主演はキアヌ・リ−ブス、共演はハル・ベリー、ローレンス・フィッシュバーン、監督チャド・スタエルスキです。
この監督は、元々俳優でスタントマンです。
『マトリックス』でキアヌ・リ−ブスのスタントマンを務めた人です。
2014年に『ジョン・ウィック』で映画監督デビューしました。
あらすじは、殺し屋達が集う「コンチネンタル・ホテル」でルール違反の殺しを犯し、懸賞金1400万ドルをかけられている凄腕の殺し屋ジョン・ウィックは命を狙われる。
ジョンの身にかけられた懸賞金を狙う全世界の殺し屋達とホテルの2つから襲撃受けることになったジョンは、ニューヨークからの逃亡を図るといった内容です。
さて、この映画の中ではマーテル・コルドンブルーが出てきます。
1912年、一般的にはコニャックに名前をつけることがなかった時代に、いち早く『コルドン・ブルー』と名称をつけ、モナコの5つ星ホテル『オテル・ド・パリ』にて、初披露されました。
コルドン・ブルーは、フランス語でブルーリボンのこと。「最高の栄誉あるものに送られる青いリボンの勲章」を意味します。
古くは、聖霊騎士団に授けられた極めて誉れ高い勲章です。
美味しさの秘密は、ボルドリ原酒に由来します。
「すみれの花の香り」と表現される
華やかで優雅な香りとまろやかな味を特徴に持つボルドリ原酒をふんだんに使うことによって、繊細で芳醇な味わいと柔らかな深みが生まれます。
フランス政府が定めたコニャック地方の6つの地域の中で最も面積が狭く、希少価値が高いといわれているボルドリ地域。
マーテル社はその地域の60%を所有しています。
ボルドリ原酒を豊富に使えるのは、まさにマーテル社ならではです。
「空いてなおグラスは香る」と言われるコルドン・ブルー。
その際立つ個性は、当時の貴族たちの間で人気を博しました。
この伝説の味わいと時代を超えても色褪せることのないボトルデザインは、コニャックの世界では、他に類を見ない特別な商品であることを物語っています。
たまには美女と一緒にコニャックで乾杯なんていいかも!(笑)