飲んだ夜の睡眠対策

忘年会、クリスマス、お正月など、これからの時期は、お酒を飲む機会が増えるという方も多くいらっしゃるかと思います。

うっかり飲み過ぎて辛い翌日を迎えないためにも、飲んだ後の睡眠でリカバリーをしておきたいところですが、お酒を飲んで寝ると、眠りについたと思っても何度も目が覚めてしまうという経験はないでしょうか。

これは、「リバウンド効果」と言われるもので、酔って眠りに落ちた後、体内でアルコールが処理され、体が正常に戻ろうとしているため、ちょっとしたモノ音やわずかな温度変化などに非常に敏感になっているために起こるそうです。

お酒を飲んだ翌日に、ゆっくりと寝ていたいのに、わけもなく異常に早く目が覚めてしまうのもリバウンド効果の影響と言われています。

対策としては、音や光、温度変化を少なくするために、遮光カーテンで光を遮っておくか、アイマスクを用意、音を遮断するための耳栓もあった方が良いでしょう。

室温は、１５度から２０度と少し低めに設定し、湿度は５０％程度、布団に入る時は暑すぎないようにすることが質の高い睡眠には望ましいと言われています。

お酒で水分を補給できているイメージがありますが、実はアルコールの中でも利尿作用が強いビールを１リットル飲むと、１.１リットルの水を失うとのこと。

飲み過ぎた時に頭痛がしたり、めまいがしたりと眠れなかったりするのは、脱水症状によるものなので、できれば飲酒中も水分補給を心掛けて、寝る前には必ずコップ１杯の水分は摂取しておきたいものです。

そして、喉が渇いて起きてしまっても、わざわざ冷蔵庫まで行くことがないように、枕元にコップ１杯分の水分を用意しておきましょう。

身体から水が失われる時には、同時にナトリウム（塩分）やカリウムなどの、電解質と呼ばれるミネラルも同時に失われるため、電解質も併せて摂ることで脱水予防により効果的と言われています。

水分と電解質が素早く吸収されるよう設計された経口補水液や、スポーツドリンクなどを常備しておくと良いと思います。

スポーツドリンクは、糖分が高いものも多いので、寝る前には水で５０％程度に割ったもの、起きた時にはそのまま飲むのが個人的にはおすすめです。

経口補水液は、色々な種類が出ていますが、通常の飲酒程度であれば、ナトリウム濃度が80ｍｇ／100ｍｌ程度含まれた経口補水液、嘔吐等で脱水状態が進んだ状態であれば、ナトリウム濃度は100ｍｇ／100ｍｌ以上の製品が有効とされているようです。

どちらも身体に余計な負担をかけたくないので、キンキンに冷えたものよりも常温のものが好ましいと思います。

一番の対策は「飲み過ぎないこと」ですが、深酒をしてしまった時は、今回ご紹介したことをお役立て頂き、飲み会翌日のパフォーマンス低下を予防して頂けましたら幸いです。

これらの対策以外にも翌日にスッキリと目覚められる皆様の“秘策”があれば、ぜひご教授お願い致します。

今日も飲んだ後の睡眠対策を講じて、楽しく飲みに出掛けたいと思います！（笑）