夢の競演ワイン・前編
六本木クラブチック
ソムリエ 平野 光志
去る11月20日に、フランスボルドーの格付け生産者の方々と食事をする交流会が、六本木の『ル・プティ・マルシェ』で開催されました。
これは夢のような事です。
まず、すごいのはボルドーにはメドック地区で格付け1級から5級まで61種類あり、この中に入ることだけでも大変な事です。
他にもサンテミリオン地区から格付けに入っている『シャトー・トロット・ヴィエイユ』も今回は一緒です!
20数年前に赤ワインの美味しさにまだ目覚めていなかった時に、大先輩にいろいろとワインを飲ませて頂いた時の1本がこのシャトー・トロット・ヴィエイユでした。
このワインを飲ませて頂いた時、素直に「美味しい!」と思ったことは今でも鮮明に覚えています。
他にも、
『シャトー・ダルマイヤック(ポイヤック村5級)』、
『シャトー・ローザン・セグラ(マルゴー村2級)』、
『シャトー・クレールミロン(ポイヤック村5級)』、
『シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテスト・ラランド(ポイヤック村2級)』、
そして、ゲストとして参加してくれたシャンパーニュ・メーカー『ポール・ダンジャン・エ・フィス』のカルト・ノワールNVが出され、このカルト・ノワールでの乾杯から宴が始まりました。
このシャンパーニュはJ&B社によって推薦され、英国王室御用達になっています。
大規模企業ばかりの英国王室御用達のメーカーの中で唯一家族経営のメゾンです。
このカルト・ノワールは、ピノ・ノワール100%で造られています。
甘味と酸味のバランスもよく、余韻も長め、フルートグラスで飲むのもいいですが、私はボルドーの白ワインのグラスで飲んでも、より一層このシャンパーニュの良さが出るように感じます。
そして、『シャトー・トロット・ヴィエイユ』の登場です。
「小走り(トロット)おばあさん」という名前が面白く、サンテミリオンの町から東にあり、他のサンテミリオンの有名シャトーからは離れた場所にあります。
超少量生産の“幻”とまで言われる極上のサンテミリオン・シャトーです。
今回は、2012年と2000年のヴィンテージを頂きました。
さて、そのお味は・・・、次回に続きます!(笑)