赤ワインをこぼした時の対処法

まだ真冬ではないけれど、ちょっと冷えてきたなとか、今日は寒いなと感じる今の時期は、赤ワインがより美味しく感じやすい季節と言われています。

実際、この時期には、赤ワインの国内の販売量は大きく伸びます。

年末年始のイベントなどでの外食は勿論、家でも赤ワインを飲まれる機会が多くなるという方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ビシッと決めた服装でしっとりと大人のワインタイムを楽しんでいる時に、ワインをこぼしてしまった・・・といった時や、家飲みでワインをこぼしてしまった時の対処法についてご紹介させて頂きたいと思います。

もちろん、“ステインペン”などの専用しみ抜きなどを常備しておくのが一番ですが、なかなか出番がないので、よほど毎日外でワインを飲むという方でなければ持っていることはないのではないでしょうか。

まず一番大切なのは、ワインが付いてから染抜きするまでの時間となります。

ポリフェノールがたくさん含まれている赤ワインは、空気中の酸素に触れるとどんどん濃い染みへと変化してしまうので、ワインがついてしまったら、“すぐに応急処置”をして下さい。

自宅の場合は、酵素系漂白剤や重層、食器用洗剤などが使われることが多いですが、最近よく耳にする『セスキ炭酸ソーダ』はかなりおすすめです。

セスキ炭酸ソーダとは、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムが合わさったもので、重曹と炭酸ソーダの中間くらいの性質と言われ、洗浄力が高いのが特徴。

水にとても溶けやすく、水と混ぜ合わせてスプレーとして活用することもできます。

セスキ炭酸ソーダはタンパク質を分解する性質を持っており、軽い汚れならスプレーをシュッとひと吹きして当て布を軽く押しあてるだけでシミが取れてしまいます！

スプレーにできるので、ソファーやじゅうたんなど丸洗いの難しいものでもすぐに染抜きできます。

最近、自宅でワインを入れたグラスを倒して、絨毯にぶち撒けてしまった時に活躍してくれましたので保障します！（笑）

ただし、重曹と同じ弱アルカリ性なので、アルミ・銅・白木・大理石・畳等の天然素材やアルカリに弱い素材には使用できませんが、台所まわりのベタベタした油汚れや皮脂や垢、血液などのタンパク質系の汚れにも強く、家中のお掃除や洗濯などにも活躍してくれますし、１００均などでも手軽に手に入ります。

外食時に真っ白なシャツに赤ワインをこぼしてしまった時に、そのまま放っておくと、その染みはなかなか取り除くことができなくなってしまいますし、赤い染みはかなり悪目立ちしてしまうので、何も用意がない場合でも、応急措置はした方が良いです。

ウェットティッシュやおしぼりなどでワインをふき取りますが、この時に擦って染みを広げないように、トントンと押さえるように拭いて下さい。

そして、“炭酸水”に含まれる二酸化炭素には汚れを浮かせる性質があると言われていますので、無糖・無色の炭酸水をお店に用意してもらい、染み部分を炭酸水で濡らして、乾いた布などに吸わせて下さい。

ワインの染みがある程度落ちてきたら、乾いたティッシュや布でシャツについた水分を取り除けば、目立つ汚れは落ちてくれます。

あくまでも応急措置なので、自宅に帰ってから、酵素系漂白剤やセスキ炭酸ソーダなどを使い、その衣類に合った方法で洗濯するか、なるべく早くクリーニング屋さんに持ち込んで下さい。

皆さんも、もしもの時に備えて、楽しいワインタイムをお過ごし下さい！