ＴＳＵＮＯ ＷＩＮＥ

９月下旬、宮崎県児湯郡都農町の都農（つの）ワイナリーに行ってきました。

１０年以上前から知っていたんですが、なかなか行く機会もなく、忘れかけていました。

それがどういう訳だか、今回ご縁がありまして訪問する事になりました。

ワイナリーに着くと出迎えて頂いたのは小畑社長です。

都農ワイナリーのオープンから２０数年の大ベテランです。

小畑社長の経歴がおもしろくて、南米のボリビアで農産物加工を３年、帰国後は清涼飲料水メーカーの海外事業部へ。

念願かなってブラジルへ出向、ワイン造りに没頭。

平成７年度、ブラジルから帰国。

ワイン造りに自信があったのに帰国後は品質管理の仕事となります。

ワインを造りたいとの思いは募るばかり・・・。

そんな時、都農町のワインプロジェクトに参加していたコンサルから声がかかり、すぐにその話に飛びつきます。

そして今現在も都農ワイナリーでワインを造り続けているという人です。

還暦を迎えているとは思えないぐらい元気で、醸造設備を見せて頂いた後は、自ら車を運転してワイン畑まで案内して頂き、ものすごく丁寧に畑の説明をして頂きました。

そしてワイナリーに戻り、テイスティングです。

びっくりしたのが『シャルドネ・アンフィルタード』です。

滑らかな酸味と重厚な味わい。

華やかな余韻が楽しめます。

最良の単一畑、６耕区のシャルドネから生まれた、樽発酵、樽熟成の都農ワインの中でも特別なワインだという事でした。

過去には国産ワインコンクールで金賞や、英ワイン百科事典『ワインレポート』アジアランキング『最もお買い得なワイン』第１位、ジャパンワインチャレンジで金賞など、すごい受賞歴です。

梅雨と台風の影響で年間降水量は4000ｍｍを超え、土壌は火山石灰土壌、ワインの専門家に「都農じゃ、良いワインなんか無理だ！」とまで言われた都農ワインを世界の表彰台へと躍進させたのは、定説を覆し逆風に向かった熱き情熱人と地域の強い絆でした。

小畑さんブラボー！！