獺祭 島耕作

六本木クラブチック ソムリエ 平野 光志

西日本豪雨被災者復興支援、『純米大吟醸 獺祭 島耕作』が限定入荷しました。

旭酒造（株）の本蔵店、銀座店、京橋店、博多店はすでに完売しています。

このメルマガが読まれている頃には、当店でも完売してしまっているかもしれませんが、ご紹介をさせて頂きます。

この『獺祭』の旭酒造は、山口県岩国市の山あいに位置し、2018年7月の西日本豪雨で蔵元のそばを流れる川が氾濫し、大きな被害を受けました。

蔵元近くの直営店の商品および使用予定の米約10トンも水に浸かって廃棄されます。

そして、酒蔵内で発酵中のお酒も停電の影響により、自社で厳しく設けた品質基準には届いていないということで、通常の『獺祭』シリーズとして出荷しないと判断されました。

世界的に認められた名酒『獺祭』がさらに大量に廃棄されてしまうのかと、心配した酒好きは私だけではないはずです。

「できるだけポジティブな形で西日本豪雨の被害を心配されている皆様の想いに応え、被害を受けた様々な地域のお役に立ちたい。」

そんな旭酒造の想いに、漫画家の弘兼憲史氏が共感し、弘兼氏の漫画の主人公であり、様々な困難に直面し、それを前向きに乗り越えてきた『島耕作』を起用し、『獺祭 島耕作』としてリリースするプランを提案。

「被害を受けたのはうちだけではないので、被災地復興支援商品としてなら」と旭酒造も快諾し、販売が決定します。

私もこのお酒を試飲してみましたが、はっきり言って、通常の獺祭シリーズとまったく遜色のないお酒です。

それほどクオリティが高く美味しいです。

それもそのはず、中身は『純米大吟醸50』、『磨き三割九分』、『磨き二割三分』、獺祭の最高峰ブランド『磨きその先へ』もおよそ3000本分が入っているそうです。

『磨きその先へ』は、１本数十万円以上する世界のワインと伍していくために造られたもので、720ミリリットル（四合瓶）で、販売価格が3万2400円という超高級品です。

安倍総理がオバマ大統領来日の際にプレゼントした幻の銘酒。

先日、普段からよく獺祭を飲まれているというある外国の方が来店され、『獺祭 島耕作』をオーダー頂きました。（日本語ペラペラ）

すると、「うまい！いつも飲んでいるのと変わらないよ！」と喜んでいました。

当店ではこの売上の20％を義捐金として寄付させて頂きます。

数量限定の希少入荷のため完売の際は、ご了承下さい。