トゥアックとアラック

2018年も始まりましたね。
今年もいろいろなお酒を飲んで楽しい１年にしたいと思います。

私は昨年の大晦日から今年の５日までバリ島へ行って来ました。

昨年の１１月にアグン山の噴火をうけて玄関口となる国際空港が、２日間閉鎖をするということがあったので、大丈夫だろうかと心配していましたが、アグン山はバリ東部で、空港からも、宿泊先のホテルのあるヌサドゥア地区からもだいぶ離れていて、なんとか無事に行けました。

以前、何度かバリ島に行った時は、南部リゾートエリアから中部ばかり観光していましたので、今回はまだ行った事がない東部に足を伸ばしてみました。

その中でもトゥガナンは興味深かったですね。

バリ島の先住民「バリ・アガ」の住んでいる村です。

トゥガナンは１１世紀初頭に始まるジャワ島のアイルランガ王朝の影響を受けたバリ初期のペジェン王朝時代のヒンドゥー教を守っています。
村には約７００人が住んでいて、今も村の伝統文化や戒律が厳しく保たれています。
この村はチカット（インドネシアの伝統的な織物）や編みカゴの産地としても有名です。

トゥガナンに行く時も、帰る時も近くの道端では魚やココナッツ、あと桃色の液体を売っています。

この液体はバリ島の地酒でトゥアックというお酒で、ココナッツの花の根元からから採れる樹液を煮詰めていくと椰子砂糖（グラメラ）になりますが、この樹液を発酵させたのがトゥアックです。
このトゥアック、時間がたつと発酵が進み、お酢になってしまうので、発酵を止めるために蒸留したのがアラックです。

アラックはよく飲んでいましたが、トゥアックは初めて飲みました。

しかも、今回のトゥアックは、農家で自家醸造されたものを買って飲んでいたので、なかなか一般に口にする機会はない代物のようで、香りと味わいはなんとも言いようのない、今まで飲んだ事がないような不思議な地酒です。

次回バリに行く時は、更に色々なトゥアックに挑戦して、飲み比べをしてみようと思います。（笑）