映画の中のワイン 第62章・パート1

『ブラック・ファイル野心の代償』を観ました。

主演は、「トランスフォーマー」のジョシュ・デュアメル。
監督は本作がデビュー作となる日系二世のシンタロウ・シモサワ。

大ヒットドラマや映画の脚本、清水崇監督のハリウッドデビュー作『THE JUON』で共同プロデューサーを務めるなど、ハリウッドでは存在感を高める期待の新鋭。

アル・パチーノとアンソニー・ホプキンスが初共演ですから、この二人を観るだけでも価値があります。

それにイ・ビョンホンも出演していますね。

内容は大手製薬会社の薬害問題を追及する野心家の若手弁護士が、人間の様々な欲望が絡み合う陰謀に巻き込まれるというサスペンス。

評価は、「う〜ん、、、」。
二人の名優が出ている事で良しとしましょう。（笑）

この作品の中には多数の小物として、ウイスキー、シャンパン、赤ワインが使われていました。

まずウイスキーですが、「モンキー・ショルダー」が出ていました。

スコットランドのウイスキーでクリスマスなどのイベント前になると売り切れてしまうほどの人気ブランドです。

創業125年のウィリアム・グランツ＆サンズ社が世界初のトリプルモルトウイスキーとして、2005年に発売スタートした新発想のウイスキーです。

トリプルモルトウイスキーとは、３ヶ所の蒸留所（グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィー）のモルト原酒のみをブレンドしたウイスキーで、特に「キニンヴィー」は、シングルモルトとしての販売がほとんどない幻のモルトと言われています。

ボトルデザインもユニークで３匹の猿のモチーフがついた印象的なボトルです。

若い人たちへのゲートウェイ（入り口）になるウイスキーを、と目指して作った商品で、スムースでリッチな飲み口もビギナーに受け入れられて、イギリスやアメリカでファンが増えました。

商品名の由来は、ウイスキー職人たちの職業病から。

大量のモルトを手作業で混ぜ合わせていた時代に多くの職人が肩を痛め、その職業病を「モンキー・ショルダー」と呼んでいたそうです。

ウイスキーの紹介だけで誌面が・・・。
次回に続く。（笑）

六本木クラブチック　ソムリエ　平野 光志